そもそも資産とは?(資産の再定義)
さて今回は資産を増やす買い物について説明をしていきたいと思う。
資産を増やす買い物について話す前に、今回話をする資産とは何かということを定義していきたいと思う。
今回資産の定義は、
「自身のポケットに、よりお金を入れてくれるもの」
とする。
なので自身の持ち家や車、高級な絵画など自身の資産と表現する人もいるが、一度今回は話す枠から外しておきたいと思う。
それぞれの金融資産の説明/メリット・デメリット
さてそれでは「自身のポケットに、よりお金を入れてくれるもの」とは一体どのような物があるだろうか?
代表的な物は以下のものである。
株(式):
株式会社が事業資金を調達するために発行される証券。企業の資本の一部を所有する権利を表す。
不動産:
土地や建物など動かす事の出来ない財産を指す。
投資信託:
投資家から集めた資金を運用会社が株式や債券などに投資・運用をし、その成果を投資家に再分配する金融商品の一部。
債券:
国や地方自治体、企業などが投資家からお金を借りるために発行する証書(有価証券)で借用書のようなもの。
特許・著作権・商標登録など権利収入:
知的財産権とも呼ばれ、生み出したものから得る収入。
さて、次はそれぞれのメリットデメリットを簡単に共有したいと思う。
【株・投資信託・債券】
メリット:
・一人で進めることができる
・値動きがあればメリットあり
・株主優待や配当金の受領
・投資信託・債券は株よりもローリスク・ローリターン
デメリット:
・毎日値動きがある
・投資したお金を失う可能性がある
・株は値動きが債券・投資信託よりも激しい
【不動産】
メリット
・正しい不動産を購入すれば安定した収益を得る事ができる
・購入後のかける時間は少ない
・不動産自体の値動きは他資産と比較し少ない。
デメリット
・流動性の高いものではない。
・一度良くないものを得てしまうと売る事すら困難。
・金額が大きいので、まとまったお金が必要。
・一人では進めることが出来ず、様々な人たちと協力しながら進めていかなければならない。ビジネスマンとしての基礎スキルが重要となる。
【著作権など権利収入】
メリット
・一度商材がヒットするとすごい利益を得る事ができる。また継続的に利益を得る事ができる
デメリット
・そもそもヒットさせることがとても難しい。レーベルや出版社へ加入しなければならないので参入障壁がとても高い。
上記のようなものが上げられる。
これらにお金を投資し、購入・運用をしていく事を資産運用と呼ぶ。
どのような心持ちで進めればいいか?プロスペクト理論の理解
さて、それぞれの違いを理解した上で、どのような心持ちで進めていけばよいのだろうか?
当然投資なので、100%成功するという事はない。
ただ勉強をする事により成功確率を格段に上げることができる。
投資自身が怖いのではなく、無知のままチャレンジしようとしているその状況が怖いのだ。
そこを理解したうえで取り組んでいってもらうと良いと思う。
人は儲ける喜び/可能性よりも失う事/可能性の方を大きく感じる傾向がある。
それをプロスペクト理論というものが説明をしているので、詳細の説明を見てほしい。
プロスペクト理論の理解
「プロスペクト理論(prospect theory)」
「人は損失を回避する傾向があり、状況によってその判断が変わる」という意思決定に関する理論。
具体的な実験として
A:100万円が無条件で手に入る
B:コインを投げて表なら200万円全手に入るが、裏なら何も受け取れない
期待値はどちらも100万円で同じだが、この場合ほとんどの人がAの選択肢を選ぶ。
しかし「あなたが200万円の負債がある場合、どちらを選びますか?」という条件を追加すると、大半の人がBを選択する。
これは、自分が置かれた「200万円の負債がある」という状況から感情に歪みを生じさせ、確実な100万円よりも、マイナスを帳消しにできる200万円を得る可能性を優先した結果だと考えられる。
その他心理作用
また下記心理作用も起こる
①損失回避性の心理作用
損失回避性とは、「手に入れる」ことよりも「損をする」ことを回避する方を選ぶ心理作用のこと。
これは、得るよりも失うショックが大きいという、「価値の感じ方の歪み」が働くからおこる。
この心理作用を踏まえると「このツールを利用することで年間30万円の利益がでます」よりも「このツールを利用することで年間30万円の無駄をなくせます」と伝えるほうが、消費者の損失回避性に訴えかけられるアプローチになる。
②参照点依存性の心理作用
参照点依存性とは、価値を「絶対的ではなく、相対的」に判断する心理作用のこと。
たとえ最終的に支払う金額が同じであったとしても、元値となる「参照点」から割引されているかがわかるとお得に感じ、相対的に価値を高く感じる。
この心理作用を踏まえるなら、もともと20万円の商品が1割引で18万円になっている場合、単に18万円という金額を伝えるだけでなく、参照点となる元値の20万円を伝えるほうが、より価値を高く感じてもらえるアプローチになる。
③感応度逓減(ていげん)性
感応度逓減性とは、同じ損失額でも、母数が大きくなるほど鈍感になるという心理作用のこと。
例えば、1,000円で買った商品が後日800円で売られていた場合と、10万円で買った商品が後日9万9,800円で売られていた場合とでは、同じ200円の損失でも、ショックを受ける度合いは異なる。母数が小さい1,000円で買った場合の方が、ショックは大きい。
この心理作用を踏まえるなら、100万円の商品を99万円に割引したところで、消費者はあまり価値を見いださない可能性があることを知っておこう。
まとめ
今回は資産を増やす買い物について説明をしてきた。
それぞれの違いを理解して行動してほしいと思うと同時にチャレンジをしてほしいと思う。
当然怖い事もあるかと思うが、最初は失う事よりも経験・学習を優先して取り組む事をおススメする。
また同時にさまざまな心理的な妨害や間違った思い込みも出てくると思うので一つ一つ解決をしていきながら、一緒に取り組んでいければと思う。